FIRE後は「増やす」より「減らさない」
FIRE後に重要なのは
リターン最大化ではなく、資産寿命の最大化です。
僕は資産5000万円規模になってから、
本気で日本国債を検討しました。
理由はシンプルです。
暴落時に、「減っても生活は大丈夫」と思える状態を作りたかったから。
日本国債は、FIRE後の“精神安定装置”として非常に優秀です。
なぜ今、日本国債が再評価されているのか?
金利が上昇基調に
日本は長く「超低金利時代」が続いていました。
銀行にお金を預けても、ほとんど利息がつかない環境でした。
しかし現在は、日銀の金融政策修正や市場環境の変化により、
金利がじわじわと上昇しています。
国債利回りも上がり、
「債券=退屈で利回りが低い」という時代ではなくなりつつあります。
預金金利もわずかに改善
普通預金や定期預金の金利も、
以前よりは改善しています。
それでもなお、
インフレ率を考えると実質的な価値は目減りしやすい状況です。
「預金だけ」では守りきれない。
でも「株式だけ」では不安。
そんな中間的な選択肢として、
国債が再評価されています。
株式市場のボラティリティ拡大
ここ数年は株式市場の値動きが大きくなっています。
急騰もあれば急落もある。
特にFIRE層やセミリタイア層にとっては、
生活費を取り崩すタイミングでの暴落は精神的ダメージが大きいです。
価格変動の小さい資産を一部持つことは、
資産寿命を延ばすうえで非常に重要です。
低金利時代は「国債は意味がない」と言われていた
以前はこう言われていました。
・利回りが低すぎる
・インフレに負ける
・資産形成には向かない
確かに、固定金利0.05%の時代では、
魅力は限定的でした。
しかし今は違います
金利上昇局面では状況が変わります。
特に変動型国債は、
市場金利の上昇に合わせて金利が見直されます。
つまり、
「金利が上がるほど有利になる仕組み」です。
これは低金利時代にはなかったメリットです。
変動型国債の魅力
変動型国債の特徴は次の通りです。
・半年ごとに金利が見直される
・元本保証
・最低金利0.05%保証
・1年経過後は中途換金可能
価格変動がほとんどなく、
安全性が非常に高い商品です。
個人向け国債 変動10年はFIRE層と相性が良い
特に「個人向け国債 変動10年」は、
・生活防衛資金の置き場
・暴落時の待機資金
・精神安定資産
として非常に優秀です。
窓際FIREやセミリタイアの立場では、
「増やす」よりも「守る」視点が重要になります。
株式だけに偏らず、
一部を国債に振り分けることで、
ポートフォリオの安定感が大きく変わります。

資産が積み上がってきたからこそ、守りの資産が安心につながります。
日本国債とは?
日本政府が発行する債券です。
国が財政支出(社会保障・公共事業・国債の借り換えなど)のために資金を調達する手段として発行されます。
僕たち投資家は国債を購入し、利息(クーポン)を受け取り、満期になると元本が返ってくるという仕組みです。
基本の仕組み
- 投資家が国債を購入
- 半年ごとなどに利息を受け取る
- 満期時に元本が償還される
価格は市場金利の影響を受けます。
金利が上がると既存の国債価格は下がり、金利が下がると価格は上がるのが原則です。
主な種類
① 個人向け国債
- 購入対象:個人のみ
- 元本保証(満期保有前提)
- 最低金利0.05%保証
- 1年経過後は中途換金可(一定の利息調整あり)
タイプは3つ:
- 変動10年(半年ごとに金利見直し)
- 固定5年
- 固定3年
価格変動がほぼなく、安全性重視の人向け
② 新発国債(通常の市場流通国債)
- 機関投資家や個人も購入可能
- 2年・5年・10年・20年・30年・40年など
- 市場で売買され、価格は日々変動
金利変動の影響を受けるため、
満期前に売却すると損益が発生します。
■ 個人向け国債の仕組み
変動10年
個人向け国債の中でも、
変動10年型はFIRE層にとって非常に使いやすい商品です。
特徴は半年ごとに金利が見直されること。
市場の金利が上昇すれば、
それに合わせて利回りも上がります。
最低金利保証(年0.05%)があるので、
金利が下がった場合でも元本割れの心配はほとんどありません。
つまり、長期の待機資金や生活費の補完として安心して置ける資産です。
僕も、暴落や株式の下落に備えて、生活費の一部をこの変動10年で保有しています。
固定5年
固定5年型は、
文字通り購入時の金利が満期まで固定されます。
将来的に市場金利が下がった場合、
購入時の金利が有利に働くことがあります。
長期的な目線で、少しでも安定した利息収入を確保したい場合に向いています。
FIRE後であれば、株式とは別に安心して少しずつ利息を積み上げる資産として使えます。
固定3年
短期型の固定3年は、
資金の流動性を確保したい場合に便利です。
短期で利息を得たい場合や、急な出費に備える「予備資金」として置いておくのが向いています。
長期固定より利回りは低めですが、短期資金の安全な置き場として価値があります。
途中換金
個人向け国債は1年経過後であれば途中換金が可能です。
※ただし、直近2回分の利息相当額が差し引かれるため、完全に自由に引き出せるわけではありません。
このルールを知らずに購入して、いざというときに驚く人も少なくありません。
購入前に「利息控除と換金ルール」を理解しておくことが非常に重要です。
こうして整理すると、
FIRE後の資金計画でどの国債をどの目的で持つかが明確になります。
短期・中期・長期の使い分けがポイントで、
目的に応じて組み合わせると、精神的にも資金的にも安心できる資産になります。
窓際FIRE生活者が国債を検討したリアルな理由
資産5000万円に届いたときの気持ち
資産が5000万円を超えたとき、
正直ほっとしました。
「ここまで来たか…」という安心感。
株式中心でここまで増やしてきたので、
このままでも大丈夫だろう。
そんな気持ちもありました。
長く投資をしていると、
“下がってもいつか戻る”と分かってきます。
だから、頭ではそれほど怖くない。
少なくとも、そう思っていました。
株式だけでは不安だった
それでも考えてしまいました。
もし暴落が来たら?
5000万円が3500万円になる。
数字にすると一瞬です。
しかも回復まで3年かかったら?
資産が減った状態で、
そこから生活費を出し続ける。
ニュースは暗い話ばかり。
資産画面を見るたびにマイナス。
その中で本当に平常心でいられるのか。
正直、少し不安になりました。
そこで出てきたのが、
「生活費3年分だけは守りたい」
という考えです。
この部分だけは減らない場所に置く。
そうすれば、暴落が来ても慌てずにすむ。
この発想から、
国債をポートフォリオに入れることを考え始めました。
増やすためというより、
安心して眠るため。
それが、私が国債を検討した本音です。
FIRE後の最大の敵は「不安」です。
日本国債のメリット
① 元本保証(個人向け)
個人向け国債は、満期まで持てば元本が基本的に保証されます。
銀行預金と同じように、
投資したお金が減るリスクが非常に低いのが特徴です。
株式や投資信託のように大きく増えることはありませんが、
最悪のシナリオでも減らない安心感は大きなメリットです。
② 値動きが小さい
株式やETFに比べて値動きがほとんどありません。
市場の上下に一喜一憂する必要がなく、
日々の価格チェックに追われることもありません。
資産全体のブレ幅を抑えたい人や、
FIRE後の生活費の取り崩しに影響を出したくない人には特に向いています。
③ 1万円から分散可能
個人向け国債は1万円単位で購入可能です。
少額から始められるので、資産全体の中で分散投資をしやすく、守りの資産を少しずつ増やすことができます。
これにより、株式や投資信託と組み合わせてリスクを調整することも簡単です。
④ 精神的安定
最も見逃せないのが精神的な安定です。
暴落や市場の急変があっても、
減らない資産があるという安心感は、投資家にとって何よりの価値です。
特にFIRE後は給料という外部収入がないため、
心理的な余裕を持つことが資産を守る上で重要になります。
精神的安定は、目に見えるリターン以上に価値があると言えるでしょう。



日本国債は1万円から購入できるので、少額で試せるのも安心です。
日本国債のデメリット
もちろん、
日本国債にはメリットだけでなく、デメリットも存在します。
投資先として選ぶ際には、この点を理解しておくことが大切です。
① リターンは低い
日本国債は安全性を重視した資産なので、利回りは株式や投資信託に比べて低めです。
大きく資産を増やすことは難しく、あくまで「守るため」の投資です。
資産の増加スピードを求める人には物足りないと感じるでしょう。
② インフレに弱い
固定金利型の国債の場合、
物価が上昇すると実質的な価値は目減りします。
インフレが続くと利息で得られる利益が物価上昇に追いつかず、
実質的な価値の低下につながるリスクがあります。
特に長期保有の場合は、この点を意識する必要があります。
③ 大きく増えない
株式のように価格が急上昇する可能性はほぼありません。
短期間で資産を大きく増やしたい人にとっては不向きです。
あくまでポートフォリオの「安定部分」として保有する資産と考えるのが適切です。
株式・投資信託との違い
株式は“お金を増やすアクセル”
国債は“資産を守るブレーキ”
どちらが良いではなく、
役割が違う。
FIRE後はアクセルを踏み続ける必要はありません。株式・投資信託との比較です。
| 項目 | 日本国債 | 株式 | 投資信託 |
|---|---|---|---|
| リスク | 低い | 高い | 中程度 |
| 期待リターン | 低い | 高い | 中〜高 |
| 値動き | 小さい | 大きい | 商品次第 |
| 向いている人 | 安定志向 | 成長志向 | 分散志向 |
株式=アクセル
国債=ブレーキ
両方を持つことでバランスが取れます。
日本国債以外の国債にご興味がある方は、こちらのブログも参考にしてみてください。


日本国債をおすすめしない人
日本国債は安全性を重視した資産ですが、すべての人に向いているわけではありません。特に以下のような方には、優先度は低いでしょう。
①30代で資産形成中の方
まだ時間がある若い世代は、リスクを取って資産を増やす方が合理的です。
株式や投資信託で成長を狙った方が、長期的な資産形成に適しています。
②リスク許容度が高い方
価格変動や含み損に対して精神的に耐えられる方は、
国債の低リスク・低リターンの特性は物足りなく感じるでしょう。
株式やETFなど、リスクを取った資産でリターンを追求した方が効率的です。
③暴落でも平気な方
資産が大きく減る場面があっても、心理的に動揺せず持ち続けられる方。
国債は「減らさない安心感」が最大の価値ですが、
このタイプの人にとっては不要な保険のような存在になります。
④インフレヘッジを最優先する方
固定金利型の国債は、インフレが進むと実質的な価値が目減りします。
将来的な物価上昇に備えたい方は、
インフレ連動債や株式、REITなどを中心にした方が適しています。
こうした方々は、国債よりも株式や投資信託などの成長型資産を中心にポートフォリオを組む方が合理的です。
国債は「守り」の資産なので、攻めの段階にいる人には必ずしも必要ではありません。



資産額やリスク許容度によって、国債が必要かどうかは変わってきますね。
FIRE後に国債を持つ本当の意味
FIREを達成して、ある程度の資産が手元にあると、
心の中でふっと気づく瞬間があります。
「これ以上、無理に増やさなくていい」
増やすことよりも、減らさないことの重要性が圧倒的に大きい。
FIRE後はリスクを追いすぎる必要はありません。
元本が保証され、値動きが小さい資産は、
目に見える利益こそ少ないものの、精神的な安心感を提供してくれます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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