はじめに
こんにちは。みらいです!
株価が右肩上がりのときほど「今こそ投資を始めよう!」という気持ちが高まりやすいですよね。
ニュースやSNSの投稿を見ても、株高ムードに後押しされて資産運用をスタートしたという方も多いと思います。
しかし、投資の歴史を振り返ると必ず訪れるのが「株高の後の調整」や「暴落」です。2008年のリーマンショックや2020年のコロナショックをはじめ、株式市場は定期的に大きな下落を経験してきました。上がり続ける相場は存在せず、必ずどこかで値下がりがやってきます。
だからこそ大切なのは、株価が高い今こそ暴落に備えることです。
今回は、投資初心者でもすぐに取り入れられる「暴落対策の5つの武器」を紹介します。
これらを意識するだけで、将来の資産形成がぐっと安定します。
1. 分散投資 〜株だけに頼らない〜

投資の世界で有名な格言があります。
「卵を一つのカゴに盛るな」。
すべての資産を1つの銘柄や1つの市場に集中させると、その市場が崩れたときに資産全体が大きく損なわれてしまいます。株式市場が下がったら生活防衛資金まで巻き込まれてしまう…そんな状況を避けるために必要なのが「分散投資」です。
分散投資の種類
- 株式の地域分散:日本株だけでなく、米国株や新興国株にも投資しておく。
- 資産クラスの分散:株式だけでなく、債券・金・現金を組み合わせる。
- 投資手段の分散:個別株に偏らず、投資信託やETFも活用する。
特に初心者には、1本で世界中に投資できる インデックスファンド が心強い味方です。eMAXIS Slim 全世界株式やオルカン(オール・カントリー)と呼ばれるファンドなら、簡単に「地域・銘柄分散」を実現できます。
分散の最大のメリットは「一部が下がっても、他の資産が支えてくれる」という安心感です。
2. 債券を組み入れる 〜株のクッション〜
次に紹介するのは「債券」です。
債券は、株式とは違い比較的安定した値動きをする資産です。
特に国債などは「元本保証に近い安全資産」として位置づけられています。
株価が急落する局面では、安全性の高い資産に資金が逃げ込む傾向があり、債券価格が上がることも少なくありません。そのため株と逆の動きをすることがあり、ポートフォリオ全体の安定に役立ちます。
債券を持つメリット
- 株価下落時のダメージを和らげるクッションになる確率が高い
- 安定した利息収入を得られる
- 株式だけを持つより精神的に安心感を得やすい
個人で国債を直接購入することもできますが、初心者であれば 国内外の債券に投資できる投資信託 やETFも選択肢のひとつです。少額から分散投資が可能になります。

僕も、暴落に備えて全世界株式の投資信託や債券ETF、金ETFなど保有しています。
3. 金(ゴールド)を持つ 〜インフレや有事に強い〜
3つ目の武器は「金(ゴールド)」です。金は古くから「価値保存の資産」として人々に信頼されてきました。
株や債券とは違い、配当や利息は生みませんが、その分「有事に強い」特性を持っています。
例えば、戦争や金融不安、インフレが進むときには、株や通貨が売られ、代わりに金が買われやすい傾向にあります。株価暴落の際にも資産の一部を守る「保険」としての役割を果たします。
金の特徴
- 世界的な不安やインフレに強い
- 長期的に価値を保存する資産
- 株や債券と逆の値動きをすることがある
初心者におすすめの方法は「純金積立」や「金ETF」を利用することです。これなら少額からでも手軽に金に投資できます。資産全体の5〜10%を金に割り当てておくと、暴落時の安心感が増します。
金の投資についてはこちらの記事で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。


4. 積立投資+現金比率 〜暴落をチャンスに変える〜


株高の時期に全力で株式に投資してしまうのはリスクを伴います。
むしろ「積立投資」と「現金の確保」を両立させることで、暴落をチャンスに変えることができます。
積立投資(ドルコスト平均法)
一定額を毎月投資する方法です。価格が高いときは少なく、安いときは多く買えるため、平均購入価格を下げる効果があります。これにより、暴落時でも淡々と積立を続けることができ、感情に左右されにくくなります。
現金比率を残す
余剰資金を現金として確保しておけば、暴落時に「割安な価格で買い増し」することができます。また、生活防衛資金としての役割もあり、心の余裕を生みます。
5. 制度を活用する 〜NISAとiDeCo〜
日本には投資を後押しする制度が整っています。代表的なのが NISA と iDeCo です。
- 新NISA
2024年から非課税枠が拡充され、投資の選択肢が広がりました。
利益や配当が非課税になるため、効率的に資産形成ができます。初心者はまず「つみたて投資枠」でインデックスファンドをコツコツ積み立てる選択も選ぶことができます。 - iDeCo(個人型確定拠出年金)
掛金が全額所得控除となるため、節税効果が非常に大きい制度です。運用益も非課税で、老後資金を効率よく準備できます。60歳まで引き出せない制約はありますが、長期資産形成には最適です。
これらの制度を活用することで「長期・積立・分散」を自然に実践でき、暴落時にも慌てずに投資を継続できます。
NISAやiDeCoの仕組みについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。


まとめ 〜守りを固めて安心して投資を続けよう〜
株高のときほど「まだまだ上がるのでは?」と強気になりがちですが、投資において本当に大切なのは「攻め」よりも「守り」です。
暴落に備えることができていれば、どんな相場でも安心して投資を続けられます。
今回紹介した「5つの武器」を整理すると以下の通りです。
1.分散投資 — 株だけに頼らず、地域や資産を分ける
2.債券 — 株価下落時のクッションとして機能
3.金(ゴールド) — インフレや有事の保険として持つ
4.積立投資+現金比率 — 暴落をむしろチャンスに変える
5.制度活用(NISA・iDeCo) — 長期投資を効率化し非課税メリットを享受
これらを組み合わせれば、投資初心者でも安心して資産形成を進められます。
株価が高い今こそ「次の暴落は必ず来る」という前提で備え、焦らず長期目線で運用を続けていきましょう。
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