インターネットで株や投資信託を売買できるのは、本当に便利な時代ですね。
スマホ1台あれば、自宅でもカフェでも、世界中のマーケットにつながります。
でも、その便利さの裏には「資産が一瞬で奪われるリスク」も潜んでいます。
最近は、証券会社の口座を狙った不正アクセス事件が急増。
ニュースでは被害総額が6,000億円以上と報じられています。悪意ある第三者は、私たちのログイン情報を盗み、勝手に株を売買して現金を奪うこともできます。
正直、僕も以前まで「まあ、自分は大丈夫だろう」と思っていました。でも最近の事件を見て、考えをあらためました。
今回は、証券会社と銀行のセキュリティについて解説していきたいと思います。
お盆休みを利用してセキュリティ大掃除
今年のお盆休みは、まとまった時間ができたので、思い切って証券口座と銀行口座のアカウント管理を総点検しました。
やったことはこんな感じです。
- 全口座で二段階認証を有効化(SMS認証やアプリ認証、生体認証に変更)
- ログイン通知や出金通知を全てON
- パスワードを全口座で別々に設定(長くて覚えにくいので、紙に書いて保管)
特に最後の「紙ベースの管理」は、デジタルの盗難リスクがゼロになる安心感がありました。
ただし、更新するたびに紙を差し替える手間や、保管場所の安全確保など、アナログならではの大変さも痛感。「面倒さ=安全性」だと割り切る必要があると感じました。

紙ベースの管理は安心だけど、すべての記録を更新するのに3時間以上かかりました。使われていない口座やクレカは、また後日に解約予定です。
どうやって盗まれるの?
最近の不正アクセス手口はとても巧妙です。主な方法は以下の3つ。
- フィッシング詐欺
本物そっくりなログイン画面やメールを作り、パスワードやワンタイムパスワードを入力させる。 - マルウェア感染
PCやスマホにウイルスを仕込み、保存されているIDやパスワードを盗む。 - パスワードの使い回し
他のサイトで流出したパスワードを使って証券口座に侵入する。
「自分は引っかからない」と思っていても、最新の偽サイトは見分けがつかないほど精巧です。
銀行と証券会社の補償の違い
これ、意外と知られていませんが、銀行と証券会社では不正被害の補償ルールが違います。
- 銀行:条件を満たせば、基本的に不正送金された金額は全額返金されます。
- 証券会社:法律上、銀行と同じように全額補償する義務はありません。会社によって補償割合が異なります。
最新ニュース:証券会社ごとの補償方針
2025年夏の報道によると、ネット証券と対面型証券で補償方針に明確な差が出ています。
- SBI証券、楽天証券、松井証券など大手ネット証券
→ 被害額の50%を補償+見舞金1万円
(参考:TBS NEWS DIG、株探) - 野村證券、大和証券、SMBC日興証券などの対面型大手証券
→ 被害前の状態に戻す全額補償(原状回復)
(参考:東洋経済、朝日新聞)
要するに、「ネット証券=自己責任を踏まえた補償」「対面証券=顧客安心を優先した補償」という構図です。
自分を守るための5つの基本対策
- 二段階認証を必ず設定
SMSよりもアプリ認証や生体認証の方が安全です。 - 公式アプリやブックマークからログイン
メールやSNSのリンクからアクセスしない。 - パスワードは使い回さない
長くて複雑なものをサービスごとに設定。 - 不審なメールやSMSを開かない
特にリンクは絶対に押さない。 - OSやアプリを常に最新に更新
セキュリティホールを塞ぐために必須。
被害にあったらすぐやること
- すぐに証券会社や銀行に連絡して口座を止める
- パスワードや二段階認証の設定をやり直す
- 警察に相談し、メールやアクセス履歴を証拠として残す
- パソコンやスマホをウイルスチェックする



ウイルスチェックやウイルス対策も万全にしておきましょう
まとめ:面倒を楽しむ意識が資産を守る
- 紙ベースのパスワード管理は面倒だけど安全性は高い
- 証券会社ごとに補償の違いがあるので事前に把握しておく
- 二段階認証や通知設定は必須の基本対策
便利なネット取引も、最後は「面倒でも自分で守る」姿勢がカギです。お盆休みのようなまとまった時間があるときに、あなたの資産もぜひ“セキュリティ大掃除”してみてください。


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