はじめに
毎月3万円の配当金があれば、外食代や光熱費の補填、趣味の費用に充てることができます。
まさに「小さな不労所得」です。
この記事では、月3万円の配当金を得るための必要投資額・ポートフォリオ例・税金と確定申告の注意点に加え、実際に3万円でできることや、配当控除の効果、わが家の実際の運用実績についても解説します。
月3万円の配当金に必要な投資額
配当金の年間合計は「投資元本 × 利回り」で決まります。
月3万円の配当金が目標
月3万円×12か月=年間36万円の配当金が必要です。
利回り別シミュレーション
- 利回り3%:1,200万円
- 利回り4%:900万円
- 利回り5%:720万円
つまり、利回り5%の銘柄を選んだ場合でも、700万円以上の投資元本が必要となります。
税金を考慮すると、実際に得られる配当は目減りするため、さらに元本が必要となります。
月3万円でできること
配当金の魅力を実感するために、「3万円で何ができるか」を考えてみましょう。
- 家族で月1回の外食(焼肉・寿司などフルコース)
- スマホ代+光熱費の一部をまかなえる
- 趣味(ゴルフ・釣り・旅行)の資金に充てられる
- 子どもの習い事(英会話・水泳など)の月謝に使える

「自由なお金」として、配当金3万円でいろいろなことができるね!
配当金3万円を得るためのポートフォリオ例
1. 国内高配当株
利回り3〜5%の銘柄が多く、安定配当の企業もあります。
例:NTT、三菱UFJ、KDDIなど。
2. 高配当ETF
- 米国ETF:VYM、HDV、SPYD
- 国内ETF:1489「日経高配当株50 ETF」、2558「MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信」
3. REIT(不動産投資信託)
J-REITや米国REITは4〜6%の高利回りのケースあり。
市況による変動はありますが、全体の一部として検討しても良いかと思います。
※価格の変動幅が大きいため、購入前には十分に注意しましょう。
税金と配当金の関係
日本株の配当金
- 所得税:15%
- 住民税:5%
合計20.315%が源泉徴収されます。
米国株の配当金
- 米国で10%課税
- 日本で20.315%課税
合計で約28%課税されます(確定申告で外国税額控除を利用すれば軽減可能)。
配当控除の効果とは?
日本株の配当には「配当控除」が使えます。
具体例:年間36万円の配当を得た場合
- 源泉徴収後の手取り:約28.7万円(税率20.315%適用後)
- 確定申告+配当控除を利用すると…
- 課税所得が低い人(年収500万円以下など):税金が数万円戻る可能性
- 住民税も一部軽減される場合あり
例えば、課税所得が330万円以下(税率10%)の人なら、実効税率は10%程度まで下がり、手取りが約32万円に増える試算となります。
つまり、同じ配当金でも「確定申告をするかどうか」で、年間数万円の差が出ることになります。
確定申告は必要?
必要ないケース
- 特定口座(源泉徴収あり)を利用
→ 自動で税金が差し引かれるため申告不要。
確定申告した方がよいケース
- 配当控除で税金を取り戻したい
- 米国株配当で外国税額控除を受けたい



投資信託だけ持ってる場合は確定申告はいらないけれど、配当金がある人は確定申告したほうが良さそうだね。
わが家の配当金予想額
わが家では日本の高配当株と米国のETFを中心に投資を続けています。
銘柄は、三菱商事、NTT、オリックス、三菱UFJ銀行などの日本株。
また、VT、VYM、HDVなどの米国ETFに投資をしています。
配当控除前の年間配当金予想額は、次の通りとなります。


配当予想額と税引後シミュレーション
区分 | 配当予想額 | 税率 / 控除 | 税引後金額 | 備考 |
---|---|---|---|---|
日本株 | 186,617円 | 約20.315% | 約148,628円 | 配当控除で一部還付あり |
米国株ETF | 234,651円 | 米国10%+日本20.315% | 約168,400円 | 外国税額控除で還付可能 |
合計 | 421,338円 | – | 約317,000円 | 控除なしの場合 |
控除後シナリオ | 421,338円 | 配当控除+外国税額控除適用 | 約330,000円前後 | 所得状況により変動 |
あともう少しで月3万円には届きそうなので、再投資を続けているため年々確実に増えています。
月3万円を得るためのステップまとめ
- 利回り4%前後のポートフォリオを組む
- 国内株・米国ETF・REITなど分散投資する
- 税金を理解して手取り額をシミュレーションする
- 配当控除や外国税額控除を活用して節税する
- 配当金はなるべく再投資して複利効果を得る
まとめ
月3万円の配当金を得るには、1000〜1200万円の投資元本が必要です。
しかし、税金や控除を意識することで、手取り額は数万円単位で変わってきます。
また、月3万円は「外食・旅行・習い事・生活費の補填」などに充てられる実感のある金額です。
投資を続けるモチベーションとしてもわかりやすい目標になります。
私自身もまだ道半ばですが、少しずつ配当金が積み上がり、将来の安心につながっているのを実感しています。
ぜひ皆さんも、「月3万円の配当金」を具体的な目標にしてみてください。


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