こんにちは。みらいです。
今回は投資をしている人なら誰もが気になるテーマ「インフレ局面に強い資産」について解説します。
最近は物価の上昇を実感する場面も増えてきましたね。
食品・ガソリン・電気代などが値上がりし、「お金の価値が目減りしている」と感じる方も多いのではないでしょうか。
では、インフレに負けない資産運用をするにはどうすれば良いのか?
今回、投資初心者でも理解しやすいように整理をしました。
インフレとは何か?
インフレとは、モノやサービスの値段が全体的に上がっていくことを指します。
- 去年100円で買えたパンが、今年は120円になった
- 光熱費や生活用品がじわじわ高くなっている
こうした現象は「インフレ」です。
インフレが進むと、現金の価値は下がってしまうため、銀行に預けているだけでは資産が実質的に目減りします。

米、肉、卵、日用品まで、あらゆるものの価格が上昇しているね。
インフレに強い資産4選
では、どの資産がインフレに強いのでしょうか?代表的なものを4つ紹介します。
1. 株式(特に資源株・商社株)
インフレ局面では、資源価格や商品価格が上昇しやすいです。
そのため、資源を扱う企業や商社は値上げを販売価格に反映でき、利益が伸びやすい傾向があります。
📌 具体例:
- INPEX(石油・天然ガス開発)
- 三菱商事・三井物産などの総合商社
💡ポイント
資源開発以外の事業をおこなっているとその影響もあるので、株式を購入する前は十分事業内容を調べて、から購入を検討をしましょう。
2. REIT(不動産投資信託)
インフレが進むと、家賃や不動産価格も上がる傾向があります。
REITは不動産から得られる収益を分配する仕組みのため、インフレ局面に比較的強い資産クラスです。
📌 具体例:
- 日本REIT:1343(NF・J-REIT)、1488(上場Jリート)
- 米国REIT ETF:VNQ など
💡ポイント
REITは、金利動向や不動産市況、セクターごとの事情によって価格が下がることもあります。
つまり、インフレ対策としてREITを検討する場合も「金利上昇局面では下がるリスクがある」という点を理解しておくことが大切です。
3. コモディティ(商品:金・原油など)
金や原油などの「コモディティ」は、物価上昇とともに価値が上がりやすい資産です。
特に金は昔から「インフレヘッジ資産」として広く利用されています。
📌 具体例:
- 金ETF(GLD、IAU)
- 原油ETF(USOなど)



わが家では、実物の金も購入しています。金は昔からインフレ対策の資産として安定した人気がありますね。
4. インフレ連動国債
やや上級者向けですが、「インフレ連動国債」という選択肢もあります。
これは物価の上昇に合わせて元本や利息が増える国債で、守りを重視する投資家に向いています。
📌 具体例:
- 米国TIPS
- 日本の物価連動国債
インフレに弱い資産は?
逆にインフレ局面で不利になりやすいのは以下の資産です。
- 現金(銀行預金) → 金利が低いままだと実質的に目減りする
- 長期国債 → インフレで金利が上がると価格が下がりやすい
「現金100%」は安全そうに見えて、実はインフレに最も弱いのです。



目には見えませんが、インフレによって現金資産の価値は着実に目減りしているんだね。
具体的なETFリスト
「インフレに強い資産」を実際に投資できる銘柄をまとめました。
証券口座から簡単に購入できるETFを中心に紹介します。
日本株ETF(高配当・不動産関連)
- 1489:日経高配当株50ETF → インフレ時に強い「高配当株」に分散投資
- 1343:NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型ETF → 日本の不動産市場に投資
- 1488:上場インデックスファンド日本高配当(東証REIT) → 不動産セクター分散
米国ETF(株式・不動産)
- VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF) → 世界株式に分散
- VYM(米国高配当株ETF) → インフレ時も利益を伸ばしやすい高配当株中心
- HDV(米国高配当株ETF) → 生活必需品やエネルギーなどインフレに強い企業が多い
- VNQ(米国REIT ETF) → 米国不動産に広く分散投資
コモディティETF(インフレ直接対策)
- GLD:SPDR ゴールドシェア → 金価格に連動
- IAU:iシェアーズ ゴールドトラスト → GLDより低コスト
- USO:米国原油ETF → 原油価格に連動(変動大きめ、短期向き)
わが家でも、日本の高配当株や米国ETFを保有しているため、インフレ局面の恩恵を受けられています。
まとめ
インフレ局面では、以下の資産が有利になりやすいです。
- 株式(特に資源株・商社株)
- 不動産(REIT)
- 金や原油などのコモディティ
- 守りたい人はインフレ連動国債
ポイントは、現金だけに偏らず、複数の資産を組み合わせて持つこと。
これによってインフレリスクを抑えつつ、資産を守ることができます。
最後に
インフレは避けられない経済のサイクルです。
投資信託やETFを活用すれば、少額からでも分散しつつ「インフレに強い資産」を取り入れることが可能です。
これから投資を始める方は、まずは少額からETFや投資信託を活用し、バランスよく資産を分散してみるのがおすすめです。
また、NISAやiDeCoを利用して、インフレ対策につながる商品を購入することも可能です。
まだ投資を始めていない方向けに、初めて投資を始めるときの注意点をまとめた記事を作成しました。
よろしければ参考にしてみてください。




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