はじめに
銀行預金といえば、利息は「現金」で受け取るのが当たり前でした。
しかし2025年9月、ネット銀行のPayPay銀行が大きな一歩を踏み出しました。
それが、利息を「PayPayポイント」で受け取れる新サービスです。
これにより、利用者は毎月、現金で利息を受け取るか、それともポイントで受け取るかを選択できるようになりました。
本記事では、このサービスの概要とメリット、さらに将来的な拡充の可能性について詳しく解説していきます。
PayPay銀行の新サービスとは?
2025年9月1日から開始されたPayPay銀行の新サービスでは、普通預金の利息受け取り方法に「PayPayポイント」追加されました。
従来通りの現金受け取りに加えて、ポイント受け取りを選ぶと利息に0.1%上乗せされる仕組みです。
- 現金で利息を受け取る → 通常の利率
- ポイントで受け取る → 通常利率+0.1%分のポイント
最大で年0.5%(税引き後0.39%)相当の還元が受けられるため、普通預金としては業界トップクラスの利回りを誇ります。
サービスの仕組み
- 利息は毎月判定され、利用者が設定した方法で受け取る
- ポイント還元を選択した場合、PayPayアカウントにポイントが自動付与
- ポイントは有効期限なし
- 月ごとに現金受け取りかポイント受け取りかを変更可能
この柔軟性により、ライフスタイルに合わせた選択ができます。
他銀行との比較
【2025年9月1日最新】楽天銀行・SBI・オリックス銀行の普通預金金利比較
銀行名 | 金利(税引前) | 主な条件・特徴 |
---|---|---|
楽天銀行 | 年0.28% | 楽天証券との「マネーブリッジ」連携、残高300万円以下 |
年0.20〜0.22% | 通常利用/楽天カード引き落とし設定 | |
住信SBIネット銀行 | 年0.21% | SBI証券口座との「ハイブリッド預金」連携(通常預金も同率) |
オリックス銀行 | 年0.20% | 特別な条件なし。ネット銀行の中ではシンプルな金利体系 |

PayPay銀行は、通常は年0.20%ですが、ステップアップ設定で最大年0.5%となる革新的なサービス設計になっています!
利用者にとってのメリット
1. 利回りの高さ
通常の利率に比べて0.1%上乗せは魅力的です。特に低金利の日本において、普通預金でここまでの還元を得られる銀行は限られています。
2. PayPayポイントの利便性
貯まったPayPayポイントは、コンビニ・スーパー・ネットショッピングなど幅広く使えます。
さらに、PayPay証券での「ポイント投資」や「ポイント運用」にも利用できるため、資産形成との相性も抜群です。
3. 毎月の自由な選択
一度設定したら終わりではなく、毎月切り替え可能なのもポイント。
たとえば「今月は現金が必要だから利息は現金」「来月はポイントで受け取って投資に回す」といった使い分けができます。
4. 預金+ポイントの新しい形
預金で安全性を確保しつつ、利息をポイントで受け取ることで、「貯める」と「使う」をスムーズにつなげることができます。
デメリットや注意点
もちろんメリットだけではありません。
- PayPayを使わない人にとっては魅力が薄い
- 利息上乗せは0.1%と限定的
特に、PayPayを利用していない人はポイントの使い道が限られるため、現金利息のままの方がよいケースもあります。
将来の拡充に期待|楽天ポイント・Vポイント・dポイントへ?
今回の仕組みはすでに特許出願中であり、PayPay銀行独自の取り組みです。
しかし将来的には、PayPayポイントに限らず、他の共通ポイントにも拡大される可能性があります。
たとえば:
- 楽天ポイント → 楽天市場や楽天証券と連携可能
- Vポイント(三井住友カード) → 投資信託の購入やカード支払いに活用可能
- dポイント → ドコモ経済圏で幅広く使える



現状はPayPayポイントのみですが、今後は楽天ポイントやdポイントなどへの拡充が進むことを期待しています。
参照記事
- 業界初!「利息」または「PayPayポイント」の受け取りが選べる新機能(特許出願中)を提供開始(2025年9月2日)
→ 公式プレスリリース:https://about.paypay.ne.jp/pr/20250902/01/


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